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...... 2021年07月02日 の日記 ......
■ 《 むすんでひらいて 》   [ NO. 2021070201-1 ] o

【 オペラ「村の占い師」】

ルソー,ジャン=ジャック 〔スイス〕
(1712.06.28〜1778.07.02) 66歳



十八世紀フランスを代表する思想家のルソーは、
ジュネーブで生まれ、243年前の7月2日に
パリ郊外で66年の生涯を閉じた。

「エミール」「社会契約論」「告白」などの
著作があるが、作曲家、音楽研究家としても
知られた才人で、当時フランスで刊行された
「百科全書」の音楽に関する項目を執筆したり、
声楽曲を中心とする100曲以上の作品も遺している。

幼くして両親と別れたルソーは、10代から
20代にかけて各地を放浪し、途中出会った聖歌隊や
楽団の演奏を聴いて音楽に強く惹かれた。

30歳で「近代音楽論」を書き上げ、
パリの論壇にデビューした。
当時のフランスの代表的な音楽家である、
ラモーの和声重視の理論を批判して、旋律の
自然な流れを重んじる音楽作品を次々に発表した。

33歳の時に作曲したオペラ「村の占い師」は
彼の代表作といわれ、19世紀までパリの
オペラ座の重要なレパートリーとして親しまれた。

この「村の占い師」は、恋に悩む羊飼いの男女と
占い師だけが登場する1幕だけの短いもので、
劇の終わりの部分でパントマイムの音楽として
演奏される曲は、現在「むすんでひらいて」として
知られている曲の原形だとされている。

「むすんでひらいて」は、昭和22年5月に
文部省唱歌として『1ねんせいのおんがく』に
掲載されたが、明治14年には『小学唱歌集』に
「見わたせば」として、登場している。



 

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