[PREV] [NEXT]
...... 2021年07月01日 の日記 ......
■ 《 サティのノクターン 》   [ NO. 2021070101-1 ] s

【 5つの夜想曲 】

サティ,エリック 〔仏〕
(1866.05.17〜1925.07.01) 59歳  肝硬変



ドヴュッシーが印象主義で近代音楽の先駆者と
なったのに対し、サティはそれよりも一層新しい
近代音楽である新古典主義音楽の先駆者だった。

第一次大戦の直後に現われて、めざましい音楽活動を
展開したフランスの六人組(プーランク、ミヨー、
オネゲル、オーリック、デュレ、タイユフェール)の
芸術は、サティーを精神的な父とし、彼の支持、擁護、
激励によって成長し、開花した。

サティーは、シンプルなものが健康であると
考えていたが、単純だけを意味するものではなくて、
純一、簡潔、簡素、素直、無邪気、天真爛漫、純朴、
平易、人の良さなどを含んでいる。

若い音楽家たちからは指導者として尊敬されたが、
彼はそれを嫌い、晩年は寂しい日々をおくり
作品も忘れられていった。
肝臓が悪くなり日々痩せていき、肝硬変のため
96年前の7月1日に聖ジョゼフ病院で、
貧しく世を去った。
彼の音楽が見直されたのは、死後50年くらい
経ってからのことだった。

サティは20歳頃からピアノ曲を中心に
さまざまな作品を書いていたが40歳を過ぎてから、
やっと作曲家として有名になっていった。

夜想曲はショパンによって頂点に達しているが、
このジャンルは、その後も人気を保ち続けていて、
特にフランスの作曲家たちは、この形式に強く
ひきつけられている。

フォーレに始まって、サティ、ダンディ、プーランクも
このジャンル作品を書いている。

「5つの夜想曲」の第1番は(3つの夜想曲+第4と第5の
夜想曲)からなり、晩年の53歳1919年に作曲したが、
この時期にサティが主に述べていた運動は、
自己主張もなく、人の注意を要求しない
音楽を作ることにあった。
感情移入を故意に避けた音楽となっている。

第1曲 やさしく、しずかに
第2曲 単純に      
第3曲 やや動きをもって 
第4曲 神秘的でやさしく 
第5曲 神秘的でやさしく 



(ピアノ) 高橋アキ
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: