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...... 2021年06月20日 の日記 ......
■ 《 軍隊風 》   [ NO. 2021062001-1 ] co

【 チェロ協奏曲 ト長調「軍隊風」】

オッフェンバック,ジャック 〔仏〕
(1819.06.20〜1880.10.05) 61歳



十九世紀後半のパリを中心に活躍したオッフェンバックは、
フランス人作曲家ということになっているが、
ドイツ生まれのユダヤ人である。
202年前の6月20日にケルンで生まれた。
オッフェンバックの本名は、ヤーコブ・エーベルストだが、
父がオッフェンバッハ・アム・マインの出であるため、
オッフェンバックと名のるようになった。

父は、製本業のかたわら、ユダヤ教会の先唱者を
つとめていたが、家庭ではヴァイオリン・フルート・
ギターを教え、機会音楽(特定の式典などの機会の
ために作られた音楽)の作曲もした。

ジャックの教育は先ず父親によって始められ、
後にフランスで勉強をし、第二帝政時代の
代表的オペラ・ブッファ(喜歌劇)の
作曲家として活躍した。

36歳のときに、自分で劇場を持ち、次々と
喜歌劇を作曲したが、4幕からなる「天国と地獄」は、
あらゆるオペレッタの中で、最も有名なものの
一つにあげられる。

高名なチェリストだったオッフェンバックは、
チェロのための作品も多く遺している。

作曲家として認められる以前の1840年代には
チェロ奏者として、ヨーロッパ中で活躍していた。

「チェロ協奏曲 ト長調」は、この時期の28歳の
年の1847年に第1楽章のみがオッフェンバック自身の
チェロにより初演されている。

その後、スケッチなどをもとに第2楽章と第3楽章を
復元した不完全な形の全曲演奏が行なわれたことが
あったが、肝心な全曲の自筆のスコアは
オッフェンバック家の書庫に長く忘れ去られていた。

二十世紀に入るとこのスコアが競売にかけられ、
世界中にバラバラになっていた。
その後一枚ずつ集められ、初めて全曲が完全な形で
演奏できるようになった。

この楽譜は新たに編集された作品全集に納められている。
3楽章からなる「軍隊風」は、第1楽章の冒頭や
第3楽章で聴かれるティンパニーやトランペットの響きが
軍隊の雰囲気を感じさせることからつけられた。

        第1楽章 Allegro maestoso
        第2楽章 Andante
        第3楽章 Allegretto



(チェロ)ジェローム・ペルノー      
(管弦楽)レ・ミュジシャン・デュ・ルーブル
(指揮) マルク・ミンコフスキ      
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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