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...... 2021年06月13日 の日記 ......
■ 《 ベールマンのために 》   [ NO. 2021061301-1 ] co

【 クラリネット協奏曲 第1番 ヘ短調 Op. 73 】

ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕
(1786.11.18〜1826. 06.05) 39歳 結核



ウェーバーは、柔らかな甘い音色で表現力に
富んでいるクラリネットを独奏楽器とする曲を
いくつか書いているが、これらはどれも優れた
クラリネット奏者ベールマンのために作曲した。

モーツァルトの最後の協奏曲として親しまれている
1791年の作品の「クラリネット協奏曲」から
20年後の1811年に作曲したウェーバーの
「クラリネット協奏曲」は、この分野では、
モーツァルトに次ぐ傑作として親しまれている。

モーツァルトが、アントン・シュタッドラーという
クラリネットの達人と親しい間柄だったことから
クラリネットの名曲が生まれたのに続き、
ウェーバーもベールマンという優れた
クラリネット奏者との交際を契機に生み出された。

ハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマン(1784〜1847)は、
ポツダムに生まれ、ベルリンの軍楽隊に所属し、
後にミュンヘンの宮廷管弦楽団に移った人で、
ウェーバーばかりでなく、マイヤベーアや
メンデルスゾーンをも驚嘆させ、彼のために
クラリネットの曲を書いている。

美しい音色、優れた技巧、深い感受性の
持ち主だったベールマンのために書いた、
クラリネット・コンチェルティーノ(小協奏曲)は、
宮廷管弦楽団で発表したが、この曲を聴いた
バイエルン国王のマキシミリアンは、深く感動し、
直ちにクラリネットのための協奏曲を2曲書くことを
ウェーバーに命じ、後に「ヘ短調作品73」と、
「変ホ長調作品74」の2曲が相次いで生まれた。

「第1番 ヘ短調作品73」は、古今の
クラリネット協奏曲の中でも、光った存在で、
最も有名で演奏される機会が多い。

1811年6月13日に、ベールマンの
クラリネット独奏と、ウェーバーの指揮により
ミュンヘンで初演された。

        第1楽章 Allegro
        第2楽章 Adagio ma non troppo
        第3楽章 Allegretto



(クラリネット)リチャード・ストルツマン   
(管弦楽) モーストリー・モーツァルト管弦楽団
(指揮)  アレクサンダー・シュナイダー   
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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