【 マタイ受難曲 】
ラッソ,オルランド・ディ 〔伊〕 憂うつ症 (1532頃 ? 〜1594.06.14) 52歳?
フランドル楽派の最後をかざる巨匠のラッソは 16世紀末のヨーロッパで、最も有名で 最も影響力を振るった作曲家である。
正確な生年月日は不明だが、出生地は 現ベルギー、エノー州のモンスで生まれた。 生地のモンスの聖ニコラス大聖堂の 少年聖歌隊員として活躍し、その素晴らしい 美声のため、誘拐されたこともあるとか・・・
ヨーロッパ各地で、当時の人々から「音楽の王」 「ベルギーのオルフェウス」と讃えられた。
皇帝マクシミリアン一世から、貴族に列せられ、 教皇グレゴリウス十三世には、 「黄金拍車の騎士」を授けられ、一生をミュンヘンの 宮廷楽長として過ごし、421年前の6月14日に 憂うつ症のためこの地で生涯を閉じた。
ラッスは多作家で、宗教曲・世俗曲など、 あらゆる種類の作品を2000曲以上のこしている。 彼の音楽は、あくまでもルネサンス的な フランドル楽派のポリフォニー技法を守り、新しい 通奏低音やモノディ様式の試みは一切行なっていない。
宗教曲の受難曲(マタイ受難曲・マルコ受難曲 ・ルカ受難曲・ヨハネ受難曲)は、全ての 福音書に基づき作曲していて、全曲とも 無伴奏様式で作られている。
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