【 交響曲 第6番「素朴な交響曲」FS 116 】
ニールセン,カルル・アウグスト〔デンマーク〕 (1865.06.09〜1931.10.03) 66歳
グリーグ(ノルウェイ)以降における北欧の代表的 音楽家であるデンマークの作曲家ニールセンは、 シベリウス(フィンランド)と同じ1865年に、 デンマークのオーデンセ近郊で6月9日に生まれた。
父親は片田舎の音楽師で、 貧しいながらも 12人の子どもを、音楽を愛する家庭で育てた。
ニールセンも、歩兵連隊のトランペット奏者を していたが、コペンハーゲン音楽院で学んでからは、 王立管弦楽団でヴァイオリン奏者をつとめた。 後に同団の楽長になり母校でも教えたが、 コペンハーゲンで66年の生涯を閉じた。
6曲ある交響曲は、27歳のときに1番を、 60歳で最後の6番を作曲した。
生誕60年記念の年に作曲された交響曲第6番 (シンフォニア・センプリーチェ)は、副題を 「素朴な交響曲」とつけられている。
ニールセンの交響曲には、警告を発するような 木管のシグナルや突然記憶によみがえるような 小太鼓の響きがあらわれるが、この6番でもそうである。
素朴なメロディやリズムを組み合わせることで、 当時のデンマークを評するパロディや、 スカンディナビア半島独特の自然を、 絶妙に表現した傑作である。
第1楽章 Tempo giusto 第2楽章 Humoreske: Allegretto 第3楽章 Proposta serie: Adagio 第4楽章 Tema con variazioni
(管弦楽)デンマーク王立管弦楽団 (指揮) パーヴォ・ベルグルンド ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|