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...... 2021年06月07日 の日記 ......
■ 《 四大ヴァイオリン協奏曲 》   [ NO. 2021060701-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 35 】

チャイコフスキー,ピョトル・イリイチ 〔露〕
(1840.05.07〜1893.11.06) 53歳 コレラ

アウアー,レオポルド 〔洪〕
(1845.06.07〜1930.07.15) 85歳



ハンガリー出身でユダヤ系のアウアーは、170年前の
6月7日ヴェスプレームで生まれた。
ヴァイオリン奏者、教育者、指揮者、作曲家として
活躍したが、多くの作曲家から作品を献呈されている。

当時、ペテルブルグ音楽院の教授で、宮廷付音楽家だった
アウアーに、チャイコフスキーも「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」 を
献呈しようとしたのだが、アウアーは「演奏不可能だ」と
言い放ち、ペテルブルグでの初演ができなかった。

後にアウアーは、考え直し演奏するようになった。

「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」 は「四大ヴァイオリン協奏曲」の
ひとつにあげられるが、メンデルスゾーン(ホ短調)を
除いて、ベートーベンとブラームスの作品もニ長調である。
これは偶然ではなく、ニ長調はヴァイオリンの
一番よく鳴る調だからということのようだ。

4人共、一生のうちにヴァイオリン協奏曲を1曲しか
残していないと思われていたが、1951年になって
メンデルスゾーンには、13歳のときに作られた
ニ短調の曲が見つかった。

チャイコフスキーの協奏曲は38歳のときの作品で、
この年友人のコテックというヴァイオリニストが
しばらくいっしょに住んでいたので、
ヴァイオリンの部分の演奏を彼に頼むことが出来た。

出来上がったこの名曲は、最初評判が悪かった。
しかし、初演のときに独奏したロシアの
ヴァイオリニストのアードルフ・ブロズキーが、演奏旅行の
旅ごとに各国で演奏し、ようやく認められるようになり、
後にこの曲は、彼に捧げられた。

ヴァイオリン独特の絢爛たる近代的演奏技法を
十分に発揮し、管弦楽を色彩豊富に用い、ロシア民謡を
加味した地方色と、チャイコフスキー独特の哀愁こもる
耽美的な旋律をもりこんだ独自な作品となっている。

     第1楽章 Allegro moderato-Moderato assai 
     第2楽章 Canzonetta Andante
     第3楽章 Finale - Allegro vivacissimo



(ヴァイオリン)アルフレード・カンポーリ
(管弦楽)  ロンドン交響楽団     
(指揮)   アタウルフォ・アルヘンタ 
          ♪ 私が聴いた音源 ♪




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