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...... 2021年06月06日 の日記 ......
■ 《 指揮者に転身 》   [ NO. 2021060601-1 ] sy

【 交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」】

ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳

テンシュテット,クラウス 〔独〕
(1926.06.06〜1998.01.11) 71歳



ドイツの指揮者のテンシュテットは、95年前の
6月6日にザクセン=アルハルト州で生まれた。
父はヴァイオリニストで、テンシュテットも
ライプツィヒ音楽院でヴァイオリンを学び、
ハレ歌劇場のコンサートマスターとなったが
指の外骨症のため、指揮者に転身した。

しかし、東ドイツでの音楽活動に限界を感じ、
1971年に西ドイツに亡命した。

1972年にはキール歌劇場の音楽監督に就任し、
その後はボストン交響楽団などで客演し、世界に
知られるようになった。

1983年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の
音楽監督となり、翌年初来日し、その後も
1988年と1992年に来日している。
(1992年の来日時は急病のため、急遽帰国)

1985年に咽頭癌を発病し、1987年に
音楽監督を退き、桂冠指揮者の称号を贈られた。
演奏活動は続けていたが、1998年に世を去った。

テンシュテットのレパートリーは、ベートーベン、
ワーグナー、ブルックナー、ブラームスなど、
ドイツ・オーストリア系の作曲家を得意としていた。

ブルックナーの交響曲は、ベートーベンに範を求めた
形式感と、オルガンを想わせるような響きの分厚さ、
そして宗教的なたたずまいをもっている。

最大の交響曲作家として、世界的に評価されるように
なったのは、ブルックナーの死後20年もたった、
第一次世界大戦後のことだった。

ブルックナーの交響曲は9つある。
交響曲第1番以前に2つの作品を書いているが、世間に
発表することなく、書庫の中に秘めたままである。

50歳の時に作曲した第4番「ロマンティック」は、
ロマンにみちたドイツの森の気分を表現したものと
説明され、9つの交響曲中最も有名なものである。

完成の翌年の1881年2月20日に、リヒターの
指揮により、ウィーンで初演された。

「ロマンティック」という名称は、作曲者自身が
命名したもので、深い森の中から鳥の声や
狩りの角笛も聞こえてくる。

       第1楽章 Allegro molto moderato
       第2楽章 Andante quasi allegretto
       第3楽章 Scherzo: Vivace non troppo
       第4楽章 Finare: Allegro moderato



(管弦楽)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) クラウス・テンシュテット     
           ♪ 私が聴いた音源 ♪




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