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...... 2021年06月05日 の日記 ......
■ 《 ロマン的な情緒 》   [ NO. 2021060501-1 ] ch

【 フルート、チェロとピアノのための三重奏曲
                ト短調 Op. 63 】


ウェーバー,カルル・マリア・フォン 〔独〕
(1786.11.18〜1826. 06.05) 39歳 結核



ウェーバーは座骨を患い、4歳になるまで歩行が
できなかったが、晩年も胸と喉頭の結核に冒されて、
医師から静養を命じられていた。

しかし、 ドレスデン歌劇場の指揮者に迎えられた
31歳のときに結婚したオペラ歌手のカロリーネとの
生活は、豊かなものではなかったため、長年
貧乏を味わってきた彼の家族に対する思いやりから、
無理を承知でロンドンでの演奏会の指揮をした。

その後病状は悪化し、この初演後二ヶ月足らずの
6月5日に異郷で不帰の客となった。

遺骸は18年後に息子マックスに守られ、
彼の芸術的な意志を継いだワーグナーの力添えで、
祖国に永遠の安らぎを得ることができた。

「フルート、チェロとピアノのための三重奏曲 ト短調」は、
室内楽作品中でも、特に創作意欲に満ちたものとされ、
古典的な枠組みの中に、ロマン的な情緒が
たっぷり盛り込まれている。

第3楽章は、この曲が完成する6年前の1813年に
ウェーバーがプラハで友人の誕生日のために
書いたアダージョを編曲したものである。

     第1楽章 Allegro moderato
     第2楽章 Scherzo: Allegro vivace
     第3楽章 Schafers Klage: Andante espressivo
     第4楽章 Finale: Allegro



(フルート)オーレル・ニコレ   
(チェロ) ロッコ・フィリッピーニ
(ピアノ) ブルーノ・カニーノ  
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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