【 シャコンヌ ニ短調 】
バッハ,ヨハン・セバスティアン 〔独〕 (1685.03.21〜1750.07.28) 65歳
セゴビア,アンドレス 〔西〕 (1893.02.17〜1987.06.02) 94歳
二十世紀最大のギター奏者のセゴビアは、 28年前の6月2日に94歳で世を去った。 彼は、生前故郷のリナレスで永遠の 眠りにつくことを望んでいたが、遺骸は マドリードの墓地に埋葬されていた。
それは、妻が彼の業績に相応しい施設を 故郷のリナレス側に要求したためだった。 十六世紀の宮殿を改装し、セゴビアの埋葬所と 博物館を作り、遺骸が移送されたのは、 彼の死から15年後のことだった。
独学でギターを学び、16歳のときに グラナダでデビューし、大好評だった。 23歳で初めて南米に演奏旅行を行ない、31歳で パリで大成功をし、その後欧米各地で独奏会を開いた。 ホールでコンサートを開いた最初のギタリストで、 今日のクラシック・ギターの隆盛は、 彼を抜きにしては考えられない。
セゴビアは バッハその他のクラシックの曲を、 ギター独奏用に編曲しているが、バッハの 「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ短調」の 第5楽章のシャコンヌは「シャコンヌ・ニ短調」 として、特に有名である。
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