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...... 2021年05月28日 の日記 ......
■ 《悲しみの聖母》   [ NO. 2021052801-1 ] v

【 スターバト・マーテル Op. 61 G.532 】

ボッケリーニ,ルイジ 〔伊〕
(1743. 02.19〜1805. 05.28) 62歳



イタリアが生んだ十八世紀後半のチェロの優れた
演奏家であり作曲家のボッケリーニは、
歴史上もっとも優れたチェリストといわれている

彼が世を去る3年前に2人の娘を、前年には
3女と妻を亡くし、傷心のうちに210年前の
5月28日、マドリードで62年の生涯を閉じた。

スターバト・マーテルは「悲しみの御母はたたずむ」
の意味だが、公教会祈祷書では
「悲しみの聖母に対する祈り」。

多声部作品では、ボッケリーニの他に
ジョスカン、パレストリーナ、ペルゴレージ、
ハイドン、ロッシーニドヴォルザーク、ヴェルディ、
プーランクのものが有名。

古典派時代を代表する名作にあげられる
ボッケリーニの「スターバト・マーテル」は、
彼の創作の絶頂期にあたる1781年版と、
晩年の1800年に改訂された版の2種類がある。

1781年版は、ソプラノ独唱と弦楽四重奏に
チェロを加えた編成だが、1800年版は、ソプラノ2、
テノールに弦楽合奏の編成になっている。

彼の作品は、美しい旋律、典雅な形式、
軽快な感情を特徴としていて、しばしばハイドンと
比較されるが、ハイドンの深さと力には欠けるため、
500曲を越える多作にもかかわらず、
現在演奏される曲は極めて少なく、最も有名なのは
「ボッケリーニのメヌエット」である。





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