[PREV] [NEXT]
...... 2021年05月24日 の日記 ......
■ 《 少年の作品 》   [ NO. 2021052401-1 ] co

【 ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 MWV 03 】

メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・
              フェリックス〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳



メンデルスゾーンが作曲したヴァイオリン協奏曲は、
あまりにも有名な「ホ短調」の曲1曲しか
残されてないと考えられていたが、1951年の
春になってヴァイオリニストのユーディ・メニューインが、
ロンドンでメンデルスゾーンの子孫にあたる家族から
「ニ短調」の草稿を見せられて、初めてこの曲が
世に知られるようになった。

この曲は、1853年にメンデルスゾーンの
未亡人から、当時の優れたヴァイオリニストで
メンデルスゾーン家にとって親しい友人でもあった
フェルディナント・ダヴィット(1810〜1873)に
贈られたもので、草稿には1853年5月24日に
未亡人から贈呈されたことが記されている。

さらに、別の筆跡で「E・リーツのために1822年作」
と作曲した年が書かれてあった。
エドゥアルト・リーツは、当時のメンデルスゾーンの
先生であり、友人でもあった。

13歳の少年の作品とは思えないくらいに、
作曲技法の点からも、構成的なまとめ方の上からも、
しっかりとしたものをみせている。

3楽章からなる「ニ短調」は、22年後に書かれた
「ホ短調」との共通性もあり、曲の雰囲気も互いに
似通っていて、ヴァイオリンの大家の風格が感じられる。

           第1楽章 Allegro
           第2楽章 Andante
           第3楽章 Allegro



(ヴァイオリン) ジャン=ジャック・カントロフ
(管弦楽)    オーヴェルニュ管弦楽団   
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: