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...... 2021年05月18日 の日記 ......
■ 《 生涯旅人 》   [ NO. 2021051801-1 ] s

【 12の新しい印象(イベリア組曲)】

アルベニス,イサーク 〔スペイン〕
(1860.05.29〜1909.05.18) 48歳 腎臓病



近代スペインの大作曲家の一人にあげられる
アルベニスは、カタルーニャのカンプロドンで生まれた。

4歳で早くも最初のピアノ公開演奏を行い、
大きな成功をおさめたといわれ、6歳のときに
パリに行ったが、音楽院の入学は許可されなかった。
7歳でマドリード音楽院に入学し、
12歳でピアノ科を1等賞で卒業した。

その後14歳でライプチヒ音楽院に入学するまで、
一人でコスタリカからアメリカ大陸まで
演奏して歩いたといわれ、恐るべき生活力と
独立意志であった。

18歳のときに、ブタペストでリストに教えをうけ、
大きな収穫をえた。
彼は絶えず夢を追い続け、生涯旅人だった。

20歳代はバルセロナやマドリッドで
ピアノ教師として過ごし、後にロンドンを経て、
パリを本拠に作曲活動も精力的に行った。

アルベニスの作品はピアノ曲、オペラ、管弦楽曲、
歌曲など500曲にも及ぶが、大多数は未刊のままで、
しかも多くの作品が失われてしまったため
残されているものは数少ない。

112年前の5月18日に10年来病んでいた
腎臓病によって転地先のピレネーで不帰の客となり、
バルセロナに埋葬された、

彼の音楽の基調は、スペインの民謡とギターに、
表現の基調はピアノにあった。
しかし、ギターのための作品は1曲も残されてない。

アルベニスの最高の作品といわれる
「12の新しい印象」は死の直前に完成したピアノ曲で、
通称「イベリア」といわれている。
(イベリアはスペインの古名)
12曲を3曲ずつ4巻からなり、アンダルシアの
民族舞踊と民謡の要素が取り入れられている。

この曲は、スペイン近代音楽として、
初めて世界に認められた傑作で、アルベニスを
始祖とするアンダルシア楽派の誕生を意味する
画期的な作品とされている。

第1巻
1 . エボカシオン   
2 . 港        
3 . セビーリアの聖体祭

第2巻
1 . .ロンデーニャ   
2 . アルメリーア   
3 . トゥリアーナ   

第3巻
1 . .エル・アルバイシン
2 . エル・ポロ    
3 . ラバピエース   

第4巻
1 . .マラガ      
2 . ヘレス      
3 . エリターニャ   



(ピアノ) マルク=アンドレ・アムラン
         ♪ 私が聴いた音源 ♪


【 スペイン狂詩曲 ニ短調 作品70 】 2021/05/19に記載
【 スペイン組曲 作品47 】 2021/05/20に記載    





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