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...... 2021年05月11日 の日記 ......
■ 《 変奏曲形式 》   [ NO. 2021051101-1 ] or

【 モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ
                 Op. 132 】


レーガー,マックス 〔独〕
(1873.03.19〜1916.05.11) 43歳 心筋梗塞



ドイツの近代音楽の始祖レーガーは、バイエルンで
教師の子として生まれた。
音楽の手ほどきを両親からうけ、後に彼の才能を
高く評価した音楽学者のリーマンに学び、
後にレーガーも教師として教えた。

38歳のときに、マイニンゲンの公爵ゲオルク二世から
宮廷楽長に招かれ、3年後に指揮者の職を退き、
ドイツ各地を演奏旅行しているときにライプチヒで
心筋梗塞のため5月11日に急死した。

初期の創作時代には、体得した豊富な技巧を
器用に使い、近代的なポリフォニーを駆使した
複雑で盛りだくさんの表現をする音楽を書いたが、
中期になると次第に簡素で古典風な構成で
単純化した清浄な作品に転じていった。

レーガーは、ブラームス以後の最大の変奏曲作者で、
作品も多いが、技巧の点でもベートーベンや
ブラームスなどの変奏曲の大家に匹敵するくらいの
変奏曲を残している。

その中で、最も有名でまた最も優れているのが、
モーツァルトのピアノ・ソナタの中でも
最も有名な「ピアノ・ソナタイ長調K.331」を
管弦楽曲の独立した変奏曲に編曲した
「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」で、
これは、彼の最後の管弦楽曲の変奏曲となった。

レーガーが最初に熱心に研究したのはブラームスで、
その後、バッハとベートーベンに方向を変えた。
ドイツ音楽の「3大B」といわれる、
3大家から学んだことになる。

さらに、新ドイツ・ロマン派のワーグナー、リスト、
印象主義のドビュッシーなどの新しい和声法を
取り入れ、これを線的対位法と結合させ、伝統的な
三和音和声を発展させて、独特な様式を作った。



(管弦楽)ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
(指揮) エドゥアルド・フォン・ベイヌム  
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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