[PREV] [NEXT]
...... 2021年05月10日 の日記 ......
■ 《 青年時代の協奏曲 》   [ NO. 2021051001-1 ] co

【 ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 Op. 102 】

ショスタコービチ,ディミトリー〔露〕
(1906.09.25〜1975.08.09) 68歳 心臓病



二十世紀を代表する大作曲家のショスタコービチの
父は大の音楽愛好家、母はペテルブルク音楽院出身の
ピアニストで、彼は母からピアノの手ほどきを受け、
後にペテルブルク音楽院で学んだ。

ショスタコービチは、2つのピアノ協奏曲をのこしている。

ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 作品35 (1933年)
ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102(1957年)

第2番を書いたのは、第1番を書いてから24年後の、
51歳のときで、交響曲第11番と並行して作曲した。

作曲の年の5月10日にモスクワ音楽院大ホールで、
息子のマクシム・ ショスタコービチのピアノと
モスクワ・フィルで初演された。
この日はマキシムの誕生日で、この曲は彼に捧げられた。
当時モスクワ音楽院作曲科の学生だったマキシムは、
ピアノの演奏も抜群だった。

愛らしく楽しい作品で、子供から青年への移行期の
感情ー子供っぽさ、少年らしい稚気と血気、わんぱくさと
本気な沈思、内気さとエネルギッシュな熱情ーが
全曲を覆っていて「青年時代の協奏曲」ともいわれる。

古典的な3楽章からなり、形式は簡潔の極限といってよく
2管編成の管弦楽と、簡潔で技巧的にも容易な
ピアノ独奏部との間になんの複雑さもなく、
非常にわかりやすい作品である。

          第1楽章 Allegro
          第2楽章 Andante
          第3楽章 Allegro



(ピアノ)クリスティーナ・オルティス    
(管弦楽)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ウラディーミル・アシュケナージ  
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: