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...... 2021年05月06日 の日記 ......
■ 《 時局音楽 》   [ NO. 2021050601-1 ] v

【 ラジオ歌謡「朝はどこから」】

橋本 国彦 〔日〕
(1904.09.14〜1949.05.06) 44歳 胃癌



橋本国彦は明治37年9月14日に東京本郷に生まれ、
東京音楽学校(現東京芸術大学)に入学した。
1930年代前半まで作曲科はなかったので、
ヴァイオリンと指揮を学び、卒業後は
母校の教官に就任した。

30歳の時に文部省からの派遣で、オーストリア、
ドイツに留学し、帰国後は、母校で理論や
作曲を教え、作曲活動に励んだ。

指揮者として活躍した朝比奈隆は、彼の
ヴァイオリンの弟子のひとりだが、門下には
芥川也寸志、團伊球磨、黛敏郎らがいる。

1945年の敗戦の翌年、橋本は戦争中の活動
(時局音楽を書いていた)に対する責任をとって
母校の教授職を辞した。
戦時期から戦後の価値転換期へとかかり続けた
ストレスは、確実に橋本の心身を蝕んだようである。

亡くなる前年、癌に倒れ、鎌倉で闘病中に
キリスト教に帰依した。
昭和23年5月6日に44歳の若さで天に召した。

「朝はどこから」の作詞者の森まさるは、
県会議員や参議院議員を勤めた人で、昭和20年の
朝日新聞のホームソング懸賞募集に応募して
当選したものである。



朝はどこから

朝はどこから くるかしら
あの山越えて 雲越えて
光の国から くるかしら
いえいえ そうではありません
それは希望の家庭から
朝がくるくる 朝がくる
「おはよう」「おはよう」





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