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...... 2021年05月02日 の日記 ......
■ 《 独唱カンタータ 》   [ NO. 2021050201-1 ] v

【 歌曲「すみれ」】

スカルラッティ,アレッサンドロ 〔伊〕
(1660.05.02〜1725.10.22) 65歳



ナポリ派の歌劇の開拓者として有名な
アレッサンドロ・スカルラッティは、
361年前の5月2日にイタリアのパレルモで生まれ、
ナポリで65年の生涯を閉じた。

スカルラッティ家が音楽的な家系だったか
どうかは不明だが、両親は子どもたちに多くの
音楽教育を受けさせた。
彼が12歳のとき、2人の姉妹とともに
ローマで学ばせている。

アレッサンドロの息子はチェンバロの名手だった。

十七世紀前半のヴェネツィアを中心とした
歌劇活動に対して、新たに南イタリアの民族音楽を
基調にしたベル・カント様式のアリアによる
華麗な歌劇を作った。

他にスカルラッティの業績として、和音における
ナポリ6度の使用、序曲における急・緩・急の
形式の創始も挙げられる。

最初に作曲したオペラ「生き写しの人」が
大成功だったことから、ローマの貴族社会に知られ、
保護を受けるようになり、ローマの貴族たちのために
作曲をすることをやめなかった。

オペラを《音楽による劇》と呼んだスカルラッティは、
数多くのオペラを作曲したが、現在では
演奏されることはない。

バロック時代の声楽曲のカンタータという
ジャンルをはっきりと打ち出した800曲にものぼる
室内カンタータ、シンフォニア、室内楽曲、
モテト、ミサ、マドリガル、歌曲などの
多くの作品を残している。

歌劇「ピッロとデメートリオ」のマーリオのアリアの
「すみれ」は、最もポピュラーな独唱カンタータで
レチタティーボとアリアが交互にでてくる、
清らかで愛らしい曲である。



露けく匂わしき やさしのすみれ
おまえは恥じらいつつ 葉蔭にいて
私の希いが 高すぎるのを叱っている
(作詞 A.モレッリ)





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