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...... 2021年05月01日 の日記 ......
■ 《 ランバルのために 》   [ NO. 2021050101-1 ] co

【 フルート協奏曲 】

ハチャトゥリアン,アラム・イリイチ〔露〕
(1903.06.06〜1978.05.01) 75歳



現代ソ連音楽を代表するハチャトゥリアンは、
グルジアの首都トビリシで生まれ、43年前の
5月1日に75年の生涯を閉じた。

19歳のときに音楽学校に入るまで、正規の
音楽教育は受けてなかったが、外コーカサス地方の
様々な民族音楽に親しむ機会は多く、
彼の音楽性を考える上で、これらの民族の要素は
重要な意味をもっている。

初期には、ラヴェルやストラヴィンスキーに
傾倒したが、それは民族性や土俗性の
消化の仕方への興味からだった。
大家からの刺激によって、彼の生国と
アルメニア人の民族的・種族的伝統を
再現することに心をそそいだ。

37歳のときに作曲した「ヴァイオリン協奏曲」は、
スターリン賞2位を得て、国の内外に彼の
名声を確保することになった。

その後「ヴァイオリン協奏曲」は、「フルート協奏曲」
として生まれている。

フルーティストのランパルの自叙伝によると、
「ハチャトゥリアンは、私が演奏するチェコの
作曲家フェルトのフルート協奏曲を聴いて、
フルートがこれ程ドラマティックに演奏できるのなら、
自分のヴァイオリン協奏曲をフルートでやってみたら
どうなるかという提案によりこの曲の編曲が始まった」

原曲のヴァイオリン協奏曲では、ハチャトゥリアンが
ヴァイオリニストのオイストラフのために書いた
カデンツァだが、フルート協奏曲では、
ランパルが書いている。

ヴァイオリン協奏曲は、初演で演奏したオイストラフに
献呈されたが、フルート協奏曲はランパルに
版権を与え、ヴァイオリン協奏曲のフルート版ではない
作曲家お墨付きのフルート協奏曲として誕生した。

       第1楽章 Allegro con fermezza
       第2楽章 Andante sostenuto
       第3楽章 Allegro vivace



(フルート)ジャン=ピエール・ランパル
(管弦楽) フランス国立放送管弦楽団 
(指揮)  ジャン・マルティノン   
        ♪ 私が聴いた音源 ♪





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