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...... 2021年04月28日 の日記 ......
■ 《 奥許の曲 》   [ NO. 2021042801-1 ] s

【 箏曲「小督(こごう)の曲」】

山田検校 〔日〕
(1757.04.28〜1817.04.10) 60歳



江戸時代後期の筝曲家の山田検校は、尾張藩の
宝生流能楽師の三田了任を父に、モーツァルトが
生まれた翌年の4月28日に江戸に生まれた。
本名は斗養一(とよいち)

幼いときに失明したが、山田松黒(医師)に師事し、
後年、山田流箏曲を興した。
山田検校の母方の姓も山田だった。

当時、江戸人の好みに合うように浄瑠璃の
旋律を取り入れたことで人気が出て、
多くの門弟に慕われて発展していった。

その功績で、室町以降に目の不自由な人に
与えられた最高の官名「検校」を授けられた。
(この制度は明治時代に廃止された)

箏曲の二代流派の一つの「生田流」は、
『三味線(地唄)』との合奏を取り入れているが、
「山田流」は、唄の内容を重視した流派である。

彼の 処女作は「江ノ島の曲」だが、山田検校の
全作品は36曲あり、今日も盛んに演奏されている。

「小督(こごう)の曲」「遠野(ゆや)」
「長恨歌(ちょうごんか)の曲」「葵の上」は
山田流の奥許(おくゆるし)の「四つ物」とされ、
劇的内容のある大曲である。

「小督(こごう)の曲」の作詞者は不祥。
歌、箏、三弦、尺八の 楽器構成で演奏される。





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