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...... 2021年04月14日 の日記 ......
■ 《 調子の良い鍛冶屋 》   [ NO. 2021041401-1 ] s

【 組曲 第5番 ホ長調 HWV 430 】

ヘンデル,ゲオルク・フリードリヒ 〔独〕
(1685.02.23〜1759.04.14) 74歳 白内障



ヘンデルは、バッハの生地アイゼナッハと同じ
中部ドイツのハレで、バッハより1ヶ月前に生まれた。

バッハの家系は、ヨハン・セバスチャン・バッハから
四代前の十六世紀末から、息子たちの世代である
十八世紀の末にいたるまで、200年にわたり
50人以上の音楽家を輩出しているが、ヘンデルの
家系には父方にも母方にも音楽家はいなかった。

バッハは一生の間、ドイツ以外に足を
踏み出したことがなかったが、ヘンデルは若くして
イタリアでオペラを学び、さらにイギリスに渡って
そこを第2の故国とし、この世を去ったのは
ロンドンだった。

72歳ごろから白内障のため作曲が出来なくなったが
コンチェルトの指揮や、オルガン・コンチェルトの
演奏で活躍していた。

最後の演奏会の一週間後の4月14日、
受難の土曜日に、静かに世を去った。
それは、白内障の手術を受けた
数カ月後のことだった。
バッハが手術を受けた医師のテーラーの
手術の失敗だったといわれている。

8曲からなるハープシコード組曲は、大組曲とも
呼ばれているが、組曲第5番は
「調子の良い鍛冶屋」として知られている
終曲をもっていて、ヘンデルの組曲のなかで
最も有名な曲である。

終曲の第5番は、ヘンデル自身は
「アリアと変奏」とだけ題していて、
「調子の良い鍛冶屋」という題は、
ハイドンの死後、イギリスの出版者が
勝手につけたものとされている。

鍛冶屋の徒弟がこの主題を気に入り、
仕事をしながら絶えず口ずさんでいたので、
人々が彼に「調子の良い鍛冶屋」という
あだ名をつけたとも言われているが、
これは全くの創作のようである。



(ハープシコード) スコット・ロス
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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