【 歌曲「花」】
滝 廉太郎 〔日〕 (1879.08.24〜1903.06.29) 23歳 肺結核
日本の本格的作曲家の第1号といわれる、 先駆者の滝廉太郎は、短い生涯の中で、 数多くの曲を残し、新しい日本の音楽を 生み出すさきがけとなった。
芸術的な日本歌曲の第1号であり、また 邦人の作った合唱曲の第1号でもある「花」は、 明治33年11月に出版された。
春夏秋冬の4部作の春の曲である。
春=「花」 (武島羽衣作詞) 夏=「納涼」(東くめ作詞) 秋=「月」 (滝作詞) 冬=「雪」 (中村秋香作詞)
花
春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 船人が 櫂のしずくも 花と散る ながめを何に たとうべき
見ずやあけぼの 露浴びて われにもの言う 桜木を 見ずや夕ぐれ 手をのべて われさしまねく 青柳を
錦おりなす 長堤に くるればのぼる おぼろ月 げに一刻も 千金の ながめを何に たとうべき
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