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...... 2021年04月08日 の日記 ......
■ 《「対位法的」交響曲 》   [ NO. 2021040802-1 ] sy

【 交響曲 第5番 変ロ長調 】

ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳



ブルックナーの交響曲は9番まである。
交響曲第1番以前に2つの作品を書いているが、
世間に発表することなく、書庫の中に秘めたままだった。

        交響曲ヘ短調 (1863年)
        交響曲 第0番 ニ短調(1869年)
        交響曲 第1番 ハ短調(1866年)
        交響曲 第2番 ハ短調(1872年)
        交響曲 第3番 ニ短調 (1873年)
        交響曲 第4番 変ホ長調 (1874年)
        交響曲 第5番 変ロ長調(1878年)
        交響曲 第6番 イ長調(1881年)
        交響曲 第7番 ホ長調 (1883年)
        交響曲 第8番 ハ短調 (1887年)
        交響曲 第9番 ニ短調 (1896年) 未完成

1876年から1879年にかけてウィーンで
作曲された第5番を、作曲者 自身は
「対位法的」交響曲「幻想風」交響曲と呼んでいた。

国毎に「信仰告白」「ゴチック風」「悲劇的」
「ピッチカート交響曲」の愛称もある。

この交響曲は、ブルックナーが世を去る2年前の
1894年4月8日にグラーツで初演されたが、
不幸にも作曲者自身は聴くことができなかった。
しかも、作曲してから15年も後のことだった。

これには、ハンスリックはじめブラームス党の
反対に悩まされて、困難な状況が続いたこともある。
彼の作品を認めさせることができたのは、
交響曲第7番を完成した 1884年で、
60歳にして初めて交響曲作家としての
地位を得ることができた。

しかし、その真価が認められたのは、
疲れた目を静かに閉じてから、20年も経った
第一次世界大戦後のことだった。

ブルックナーは、ベートーベンの形式を完全なものとして
全体の設計に用いたが、部分的にはバッハと
ワーグナーの形式をもとっている。

ブルックナーの特徴である自然的な情緒と宗教性は
全体を支配していて、ブルックナー開始や
ブルックナーリズムの愛用、力度の頻繁な変化、
クライマックスでの金管のブルックナー風の
活用もあり、全体の統一にも留意されている。]

        第1楽章 Adagio-Allegro
        第2楽章 Adagio
        第3楽章 Scherzo: Molt vivace
        第4楽章 Adagio-Allegro moderato



(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ロリン・マゼール         
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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