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...... 2021年03月15日 の日記 ......
■ 《 木管五重奏 》   [ NO. 2021031501-1 ] ch

【 ユモレスク 変ロ長調 】

ツェムリンスキー,アレクサンダー・フォン 〔オーストリア〕
(1871.10.14〜1942.03.15) 69歳 肺炎



作曲家、指揮者、教師として活躍した
ツェムリンスキーは、1872年にウィーンで生まれた。
父はボヘミア系のカトリック教徒だったが、
彼は幼年期にユダヤ教徒として、シナゴーグ
(ユダヤ教の会堂)でオルガンを演奏していた。

その後はマンハイムやプラハなどで、
ドイツ・オペラの指揮者として名声を得、
ベルリン国立歌劇場における活動は、
彼の名を一層高めた。

その間、マーラーを名誉会長とする作曲家集団に
加わり、若い世代の音楽家に大きな影響を与えた。

彼が作曲を指導した才媛アルマと恋仲になったが、
アルマがマーラーと出会って結婚をしたことから、
二人の仲は終わりを告げた。

シェーンベルクとは親友としてお互いを
認めあっていたが、ツェムリンスキーが対位法を
教えたことから、シェーンベルクの唯一の師となった。
後に、ツェムリンスキーの妹のマティルデは
シェーンベルクと結婚した。

ナチスの台頭後、それを避けて1938年アメリカに
亡命したが、英語が分からず、心臓発作にも
悩まされて、作曲活動が出来なかった。
4年後の3月15日に誰からも顧みられることもなく
肺炎のためニューヨーク州ラーチモンドで世を去った。

ツェムリンスキーの初期の作品は、親交があった
ブラームスの影響が認められるが、後の作品では
ワーグナーやマーラーからも影響を受けている。

アメリカに渡った後の1941年ごろに書かれた
「ユーモレスク」は、フルート、オーボエ、
クラリネット、ホルン、ファゴットによる
木管五重奏のためのロンドである。



ー ベルリン・フィルハーモニー木管五重奏団 ー

(フルート)  ミヒャエル・ハーゼル   
(オーボエ)  アンドレアス・ヴィットマン
(クラリネット)ヴィルター・ザイファルト 
(ホルン)   ファーガス・マクウィリアム
(ファゴット) ヘニング・トローク    
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





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