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...... 2021年03月16日 の日記 ......
■ 《ギターと管弦楽》   [ NO. 2021031601-1 ] co

【 ギター協奏曲 第1番 ニ長調 Op. 99 】

カステルヌオーヴォ=テデスコ,マリオ 〔伊→米〕
(1895.04.03〜1968.03.16) 72歳



イタリアの作曲家のカステルヌオーヴォ=テデスコは、
フィレンツェでユダヤ人の銀行家の家庭に生まれ、
母親からピアノの手ほどきを受けた。

10代のころからピアノ曲や歌曲を書いていて、 
フィレンツェ音楽院で学んだ。

1938年にムッソリーニが人種政策を
採用したことから、翌年にイタリアを離れた。
彼はアメリカに移住し、アメリカの市民権を獲得して
ハリウッドで映画音楽の作曲家となって活躍した。
53年前の3月16日にカリフォルニアで、
72年の生涯を閉じた。

オペラ、バレエ、協奏曲、室内楽、歌曲など
多作家で、教会音楽以外の全ての種類の音楽
(映画音楽を含む)を書いているが、
渡米後の重要な作品は、管弦楽曲が多い。
その作風は、高度に洗練された表現と
力強い個性を特色としている。

彼自身は、自分の作品をネオクラシックであり、
ネオロマンティックであると言っているが、
彼の作品を生んだ発想の原点は、
作曲者自身、3つの要素をあげている。

1、故郷のフィレンツェ 
2、シェイクスピア  
3、ユダヤ人の伝統  

どの曲も旋律が澄んでいて、全てに節度があり、
気品をそなえている。

十八世紀の終わりから十九世紀の初めにかけての、
ギター音楽はヨーロッパで非常な隆盛の時代だった。
ギターのための音楽が数多く作られ、
ギターと管弦楽のための協奏曲も多く書かれた。

1932年にヴェニスの国際音楽祭でスペインの
ギタリストのセゴビアに会い、彼の依頼で
書かれたのが「ギター協奏曲第1番」だった。

100曲余りあるギター曲の第1作である。
移住の直前に 完成し、1940年に南米ウルグァイの
モンテヴィデオで、セゴビアのギター独奏により
初演され、この曲は彼に捧げられた。

        第1楽章 Allegro giusto
        第2楽章 Andantino alla romanza
        第3楽章 Ritmico e cavalleresco



(ギター)ナルシソ・イエペス          
(管弦楽)ロンドン交響楽団           
(指揮) ルイス・アントニオ・ガルシア・ナバーロ
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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