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...... 2021年02月27日 の日記 ......
■ 《 東洋的 》   [ NO. 2021022701-1 ] or

【 交響詩「中央アジアの草原にて」】

ボロディン,アレクサンドル
       ポルフィリェヴィチ 〔露〕
(1833.11.12〜1887.02.27) 53歳



国民学派のロシア五人組のひとりのボロディンは、
ロシア貴族と軍人の娘との間に私生児として生まれ、
134年前の2月27日に生地のサンクトペテルブルクで
53年の生涯を閉じた。

有機化学の研究者であったボロディンは、医科大学の
教授として多忙な生活を送っていたため、作られた
音楽作品はきわめて少ない。

ロシア皇帝アレクサンドル二世の即位25周年記念の
ために作曲されたこの曲は、円熟期に作られた作品で
ロシア民謡風の音楽と、アラビア風のメロディーを
交錯させながら描写していて、東洋的な色彩が
強く感じられ、中央ヨーロッパの作家たちにはない
魅力をかもしだしている。

スコアには、次のように内容が説明されている。

「荒漠たる中央アジアのステップの静けさの中から、
耳なれないのどかなロシアの歌が響いてくる。
はるかかなたに馬やラクダの足踏の音に混じって、
東方の歌の独特な調べがきこえてくる。
この地方の土民たちの隊商が近づく。
ロシアの兵士たちに護衛され、はてしない荒野を通る
彼らは長い旅を不安もなく続ける。
やがて一行は遠ざかって行き、ロシアの歌と
東方の歌は結び合わさり、一つのハーモニーを作る。
そのこだまは、しだいしだいにステップの
空気の中に消えてゆく。」



(管弦楽)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ウラディーミル・アシュケナージ  
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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