 【 ヴァイオリン・ソナタ ト短調 】
タルティーニ,ジュゼッペ 〔伊〕 (1692.04.08〜1770.02.26) 77歳

バロック音楽の作曲家、ヴァイオリニスト、教育者、 理論家の タルティーニは、 イストニア半島の ピランで生まれた。
パドヴァの大学では法律を学んだが、そこで フェンシングの名手となっている。 その間も彼はバイオリンの技をみがき続けていた。 宮廷オーケストラの指揮者をつとめた後、 ヴァイオリン学校を創立し、教育者として活躍しながら 音楽理論の研究、作曲をし、演奏活動もした。
251年前の2月26日にイタリアのバドヴァで 77年の生涯を閉じた。
タルティーニがイタリア・バロック音楽の発展に 寄与した業績は大きい。
「ヴァイオリン・ソナタ ト短調」は、十九世紀末、 世紀のヨアヒム(1831-1907)が演奏会でとりあげ、 急速にポピュラーになり、タルティーニの最も優れた ヴァイオリン・ソナタと認められるようになった曲である。
3楽章からなるこのソナタの冒頭楽章は、淡い哀愁を 帯びたト短調の瞑想的な主題ではじまる。 第1楽章は夢、第2楽章は悪魔の登場とも考えられる。 第3楽章に、有名な「悪魔のトリル」が現れる。
伝説として タルティーニがある晩、夢の中で悪魔に魂を売って レッスンを受けることになった。 そこで悪魔が聴かせてくれたトリルのパッセージは、 この世のものとは思えない美しさだった。 目が覚めたタルティーニは、それを思い出そうとしたが 叶わぬままに、とにもかくにも、覚めやらぬ感動から ペンをとって書いたのが、この悪魔のトリルだと・・・
第1楽章 Larghetto affettuoso 第2楽章 Allegro Energico 第3楽章 Grave - Allegro assai

(ヴァイオリン)フェリックス・アーヨ (ピアノ) エルアルド・ガンド ♪ 私が聴いた音源 ♪
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