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...... 2021年02月16日 の日記 ......
■ 《 愛唱歌 》   [ NO. 2021021601-1 ] v

【 文部省唱歌「朧月夜」】

岡野貞一 〔日〕
(1878.02.16〜1941.12.29) 63歳



鳥取県岩見郡で明治11年2月16日に生まれた
岡野貞一は、14歳のときに洗礼を受け、
生涯を通じて信心深いクリスチャンだった。

東京音楽学校専修部を卒業後、母校で教鞭をとる傍ら
明治末期から昭和初期にかけて小学唱歌教科書の
編集委員として「日の丸の旗」「朧月夜」 「春が来た」
「春の小川」「紅葉」など数多くの唱歌を作曲した。
これらの曲はいずれも高野辰之の作詞である。

温厚な人柄で、あの曲は自分が作ったのだと
吹聴せず、謙虚な人で、授業中に冗談を言って生徒を
笑わせるというようなことは一度もなかったという。
明治・大正の男性のタイプだった。

彼は、日曜日には教会で礼拝のオルガンを
40年以上も弾き続け、昭和16年12月29日に
63歳で世を去った。



朧月夜

菜の花畠に 入り日薄れ
見わたす山の端 霞みふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し

里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙の鳴くねも 鐘の音も
さながら霞める 朧月夜

「尋常小学唱歌」の中で1、2を争う傑作といわれる
「朧月夜」は、大正3年に教材として取り入れられた。
多くの人が、この歌を愛唱歌としてあげている。





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