【 序曲「静かな海と楽しい航海」Op. 27 】
メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・ フェリックス 〔独〕 (1809.02.03〜1847.11.04) 38歳 クモ膜下出血
シェークスピアの戯曲を題材とした 「真夏の夜の夢」序曲を書いた2年後の 1828年に作曲した「静かな海と楽しい航海」は、 文豪ゲーテ(1749〜1832)が1787年に シチリア島に旅行したときの思い出を描いた 二つの短詩に着想して書かれた。
静かな暗い海と、明るい活動的な海とを 対照的に扱った演奏会用序曲で、 浪漫的な美しさにみちている。
1835年にライプツィヒのゲヴァントハウス演奏会で 当時常任指揮者だったメンデルスゾーン自身の 指揮で初演された。
* Adagio(静かな海) * Molt Allegro vivace-Allegro maestoso (楽しい航海路)
静かな海
深い静けさが水面を支配し 海はじっとして休息している そして舟人は気づかわしそうに あたりのたいらな水面を眺めている どっちのほうからも風は吹いてこない 死のような恐ろしい静けさ 果て知れぬ遥かな方まで 一つの波もうごかない
楽しい航海
霧はあがって 空は明るい エオルス(神風)は心がかりな紐を解くと 風はざわめき 舟人も働き出す 急げ 急げ 波は分かれ 遠方も近づき もう陸地が見えてくる
(管弦楽)アカデミー室内管弦楽団 (指揮) ネヴィル・マリナー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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