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...... 2021年02月05日 の日記 ......
■ 《 室内小協奏曲 》   [ NO. 2021020501-1 ] co

【 アルト・サクソフォンと11の楽器のための
               室内小協奏曲 】


イベール,ジャック 〔仏〕
(1890.08.05〜1962.02.05) 72歳



幼い頃から音楽の才能を母から受け継いだ
イベールは、初めパリ音楽院の演劇科に、20歳で
音楽科に入学したが、24歳のとき第一次世界大戦が
勃発し、海軍に入って士官になった。

戦後、パリに戻り作曲活動を再開し、29歳のときに
「ローマ大賞」を獲得してローマに留学した。
32歳のときに作曲した交響組曲「寄港地」で
彼の名を一躍ヨーロッパの楽壇にひろめた
出世作となった。

彼は海軍士官時代に、船に乗り組んで地中海を
航行し沿岸各地に寄港して異国の風物に接していた。
その頃受けた印象にもとづいて、それぞれの
特徴ある港町の情景を、3曲にまとめて美しく
鮮やかに描き出したもので、初期の代表作である。

イベールといえば、昭和15年日本の「皇紀2600年」
(初代天皇の神武天皇が即位した年からのカウント)
に日本政府が委嘱し、フランス政府からの要請で
「祝典序曲1940」(日本建国2600年祝賀曲)を
作曲している。

66年のときに栄誉ある学士院会員に選ばれ、
多くの作品を残し、生地のパリで53年前の
2月5日に72年の生涯を閉じた。

1935年に完成した「アルト・サクソフォンと11の楽器の
ための室内小協奏曲」は、アルト・サクソフォンの
ための室内小協奏曲で、優雅で小気味良い
印象の作品である。

イベールはサクソフォンのための曲を作るのは
初めてだったので、作曲にあたり、
サクソフォンの歴史に大きな影響を与えたフランスの
クラシック・サクソフォン奏者のマルセル・ミュールに
助言を請い試奏を依頼した。

1935年5月2日にフランス放送局での放送初演では
ミュールのアルト・サクソフォンにより行われた。

          第1楽章 Allegro con moto
          第2楽章 Larghetto
          第3楽章 Animati molto



(アルト・サクソフォン) 須川展也 
(管弦楽) フィルハーモニア管弦楽団
(指揮)  デービット・バリー   
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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