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...... 2021年02月03日 の日記 ......
■ 《 10代の作品 》   [ NO. 2021020301-1 ] sy

【 交響曲 第1番 ハ短調 Op. 11 】

メンデルスゾーン,ヤーコブ・ルードヴィヒ・
              フェリックス 〔独〕
(1809.02.03〜1847.11.04) 38歳 クモ膜下出血



メンデルスゾーンは212年前の2月3日に
裕福な銀行家の子としてハンブルクで生まれた。
ユダヤ系ドイツ人の家系で、父は銀行家、
祖父はカントにも影響を与えた哲学者だった。
ゾロモン家出の母はベルリンのユダヤ系銀行家の
娘で、メンデルスゾーンにピアノの手ほどきをした。

子どものころから、オーケストラの演奏が
できるような邸宅に住み幸福な音楽家の
一生だったともいえるのだが、1847年に
仲の良かった姉ファニーの死が過労の
神経にこたえ、38歳の若さで
短い生涯を終えてしまった。

彼の良き妻だったセシルも、34歳の若さで
6年後に結核で彼のあとを追った。

指揮法を確立した創始者のメンデルスゾーンは
シューベルトの「交響曲第7番」「交響曲第8番」や、
シューマンの「交響曲第1番」「交響曲第2番」などの
初演の指揮もしている。

    シューベルト〔墺〕(1797.01.31〜1828.11.19)31歳
    シューマン〔独〕(1810.06.08〜1856.07.29)46歳

メンデルスゾーンは交響曲を5つ作曲しているが、
発行の順番に番号がつけられているので、
完成年代と前後している。

    交響曲 第1番 ハ短調 作品11  (1824年)
    交響曲 第2番 変ロ長調 作品52「賛歌」(1840年)
    交響曲 第3番 イ短調 作品56「スコットランド」(1842年)
    交響曲 第4番 イ長調 作品90「イタリア」 (1833年)
    交響曲 第5番 ニ短調 作品107「宗教革命」(1830年)

若さに溢れた15歳の誕生日を迎えた前後の作品の
「交響曲 第1番」には「交響曲13番」と記されていた。
12曲の弦楽のための交響曲に続いて書かれた
ためだが、初めてフル・オーケストラで書かれていたので
出版者が「交響曲 第1番」として出版された。

初演はライプツィヒで行われたが、
ロンドンにおいて絶賛されている。
後にメンデルスゾーンは、ロンドン・フィルハーモニック
協会の名誉会長に推挙されている。

4楽章からなるなるが、15歳の作曲者の
手になるとは思えないほどの成熟したものが
いたるところに認められる。

    第1楽章 Allegro di molto 
         若いメンデルスゾーンの気負い立った面を
         みせている。
    第2楽章 Andante
         この交響曲全体で、最も成熟した楽章で
         全体に明るい温かさが漂っていっていて、
         穏やかで気品と節度が貫かれた美しい楽章
    第3楽章 Menuetto
         精力的なメヌエット。
    第4楽章 Allegro con fuoco
         華やかに締めくくられる



(管弦楽)ウィーンフィル管弦楽団    
(指揮) クリストフ・フォン・ドホナーニ
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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