 【 ピアノ五重奏曲 ロ短調 Op. 74 】
リース,フェルディナンド 〔独〕 (1784.11.28~1838.01.13) 53歳

ピアニスト、指揮者でもあったリースは ベートーベンの生地のボンで、ベートーベンが 生れた14年後に音楽一家の息子としてで生まれた。
家族には宮廷音楽家が多く、リースの父親は 若き日のベートーベンに音楽を教えた。 後にリースは、父からの紹介状を持って、 ウィーンを訪れ、ベートーベンからピアノを教わった。
リースは、師の回想録を出版しているが、 1804年にナポレオンが皇帝に即位したことを 耳にしたときに、ベートーベンが 「あの男も要するに俗人であった。あれも 自分の野心を満足させるために、民衆の権利を 踏みにじって、だれよりも暴君になるだろう」 と叫んだということになっているが、 これは、リースが伝えるところによるものである。
183年前の1月13日に、フランクフルトで 53年の生涯を閉じている。
作品は、8つの交響曲、8つのピアノ協奏曲、 18曲にも及ぶピアノソナタ、室内楽曲など幅広い 作品を残している。
「ピアノ五重奏曲 ロ短調」は、シューベルトが書いた 「ピアノ五重奏曲“鱒”」と同じように、ピアノと バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの 5つの弦楽器で演奏される。
ピアノ書法など、すでにロマン的な作風を示していて 魅力的な作品である。
第1楽章 Grave - Allegro con brio 第2楽章 Larghetto 第3楽章 Rondo: Allegro - Andantino - Allegro

* ウィーン・ピアノ五重奏団 *
(ピアノ) フォゥグ・浦田洋子 (ヴァイオリン) ペーター・ヴェヒター (ヴィオラ) ヘルムート・ワイス (チェロ) ヨァゲン・フォゥグ (コントラバス) ユーレック・デュバール ♪ 私が聴いた音源 ♪
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