【 オペラ「抜け目のない未亡人」】
ヴォルフ=フェラーリ,エルマンノ 〔伊〕 (1876.01.12〜1948.01.21) 72歳
ヴォルフ=フェラーリは、著名な画家であった ドイツ人の父と、イタリア人の母との間に、 145年前の1月12日にヴェネツィアで生まれた。
はじめ父の意志で美術を学ばされたが、後に 音楽に転じ、オペラ作曲家の道を歩み始めた。
26歳のときから10年間、音楽院の校長として 在職した後、作曲活動に専念し主として 多数のオペラを創作した。
ドイツの作曲法とイタリア風の旋律を 巧妙に結合した一風変わった歌劇作家で、 喜歌劇をたくさん作ったが、彼の名声を高めたのは 1911年に作られた、悲歌劇「聖母の宝石」である。
抒情的な第1番は「マドンナの宝石」として独立して 演奏されることが多い。
ローマ歌劇場の依頼で作曲された、後期の オペラ作品「抜け目のない未亡人」は、原作の ゴルドーニ生誕300周年を記念して作られた。 1931年3月6日に初演され、好評を得た。
4人の男性から言い寄られた未亡人が4人を試し、 ボスコ・ネーロ伯爵を選ぶというドタバタ歌劇である。
ロザウラ=未亡人(S) ルネビフ閣下=英国人(B) ムッシュ・ル・ブロー=フランス人(T) ボスコ・ネーロ伯爵=イタリア人(T) ドン・アルヴァーロ・ディ・マスティーリャ=スペイン人(B)
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