【 春のささやき Op. 32の3 】
シンディング,クリスチャン 〔ノルウェー〕 (1856.01.11〜1941.12.03) 85歳
シンディングは、ノルウェーの生んだグリーグに続く 秀でた重要な作曲家で、ノルウェー音楽の 黄金時代の偉大な作曲家の一人と考えられている。
165年前の1月11日コングスブルグで生まれた。 最初バイオリンを学んでいたが、ライプチヒ音楽院に 入学してから作曲に取り組み始めた。 ライプチヒ音楽院は、メンデルスゾーンによって 1843年に設立され、シューマンやレーガー、 グリーグなども教えていた。
彼の作品は、グリーグ風な国民主義的色合いを持つが、 グリーグほど民族性は強くあらわれていない。 交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、歌曲など 広範囲にわたってかなり多くの作品を残しているが、 このピアノ曲が特に有名である。
1896年に作曲されたこの曲は、 「六つのピアノ小品」作品32の第3曲で、 ささやきのような分散和音に包まれて、 優しい旋律が弾き出され、北欧の憧れの 春の到来が描かれているようだ。
(ピアノ)ヘルネ・アントゥーニ ♪ 私が聴いた音源 ♪
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