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...... 2020年12月18日 の日記 ......
■ 《 森林地帯の風景 》   [ NO. 2020121801-1 ] s

【 森のスケッチ Op. 51 】

マクダウェル,エドワード・アレグザンダー〔米〕
(1861.12.18〜1908.01.23) 46歳



アメリカにおける最初の管弦楽作品の大成者と
仰がれたマクダウェルは159年前の12月18日に
スコットランド系移民の父と、アイルランド系移民の
母との間にニューヨークで生まれた。

16歳のときに、パリ音楽院より入学資格を得たが、
留学先をドイツに変更してピアノと作曲を学んだ。
27歳でアメリカに帰り、ボストンに住んで、
作曲活動、音楽教師をしながらアメリカ各地に
度々演奏旅行をした。

1896年にニューヨークに移って、コロンビア大学の
音楽学部長に就任し、作曲と教育に専念した。
1902年健康を害して(脳の障害)静養につとめたが、
精神錯乱状態のうちにニューヨークで
46年の生涯を閉じた。

死後、未亡人は夫の別荘のあるピーターポロに
芸術村を設立し、若い芸術家たちに開放した。

ピアノ小曲集の「森のスケッチ」は、
そのボストン時代の終わりちかくの作品で、
アメリカ東部の森林地帯風景を最も美しく
描いたものである。

10曲からなり、1曲の長さは1分から4分、
平均2分くらいの短い印象的な曲の集まりである。

 第1曲 野ばらに寄す     
 第2曲 鬼火         
 第3曲 昔の密会所にて    
 第4曲 秋に         
 第5曲 インディアンの小屋から
 第6曲 睡蓮に寄す      
 第7曲 リーマスおじさんの話 
 第8曲 荒れ果てた農園    
 第9曲 牧場の小川      
第10曲 日暮れの語らい    

第1曲「野ばらに寄す」と第6曲「睡蓮に寄す」は、
管弦楽や小合奏用にも編曲され、
サロン音楽としてよく聴かれる。

彼は長いヨーロッパ生活の後、ボストンに住んで
アメリカ人の生活感情にひたると、アメリカ的な
内容を曲の中に盛るようになってきたが、
このアメリカ的というのは、「ニグロ的」ではなく、
土着のインディアンたちの民謡や、欧州系移民の
音楽に根ざしているのでグリーグ的な色彩がある。



(ピアノ)セシル・リカド
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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