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...... 2020年12月10日 の日記 ......
■ 《 4つの交響的瞑想 》   [ NO. 2020121001-1 ] e_or

【 キリストの昇天 】

メシアン,オリヴィエ 〔仏〕
(1908.12.10〜1992.04.28) 84歳



現代フランス作曲界の前衛的大家ともいえる
メシアンは、フランダース系の文芸学者を父に、
プロヴァンス生まれの女流詩人を母として112年前の
12月10日に南仏アヴィニョンの地に生まれた。

11歳でパリ音楽院に入学し、デュカスに作曲を
デュプレにオルガンを学んだ。
11年後に諸課目に1等賞をとって終了した。
その後は教会のオルガニストとして、パリ音楽院の
教授として多くの弟子に多大な影響を与えながら、
作曲活動も続け、多くの作品も残した。

メシアンの初期の作風は、ドビュッシーの影響を
受けているが、その後独自の「移調の限られた旋法」
「添加価値」「逆行不能のリズム」などの
新しい方法を考え出した。
拍子記号をもっていても「無拍子音楽」の場合が多い。

晩年はカトリシズム、官能性、鳥の声を総合した
作品を書き、前衛的ながらもうっとりするほど
美しい響きを残しながら、84歳で天に昇った。

(カトリシズム=キリストの神性を絶対的なものと
認め信仰の起点とする)

1932年にパリで作曲された「キリストの昇天」
ー管弦楽のための4つの交響的瞑想ーの
原曲はオルガン曲だが、完成の翌年に
オーケストレーションしたのが管弦楽版で、
第3楽章は新たに構想されたものである。

第1楽章ー「御父にその栄光を願うキリストの威厳」 
第2楽章ー「天国を欲する魂の清澄なアレルヤ」   
第3楽章ー「トランペットとシンバルによるアレルヤ」
第4楽章ー「御父のもとに昇るキリストの祈り」   

カトリック信者であり神秘的主義者のメシアンに
とって、音楽とは神に対する讃美であった。




(オルガン)オリヴィエ・メシアン
      ♪ 私が聴いた音源 ♪

* 管弦楽版 *

(管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
(指揮) パーヴォ・ヤルヴィ      
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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