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...... 2020年12月03日 の日記 ......
■ 《無調作風》   [ NO. 2020120301-1 ] e_ch

【 5つの楽章 Op. 5 】

ウェーベルン ,アントン・フォン〔墺〕
(1883.12.03〜1945.09.15) 61歳 事故死



二十世紀前半の最も重要な作曲家の1人の
ウェーベルンは131年前の12月3日ウィーンで生まれた。
ウェーベルン家は貴族の家庭で、鉱山技師として
成功した父親とオーストリア各地を転々として過ごし、
音楽を愛好する家庭環境で成長していった。

彼より9歳年上のシェーンベルクに師事していたが、
2歳年下のベルクと共に、ウィーン楽派のこの3人は
同じ時期に無調・12音技法の音楽を進めた。

彼は作曲をしながら、指揮者として活躍していたが、
1934年ナチスにより指揮活動が停止され、
教授に専念した。
しかし、1939年には、オーストリアに
ナチス政権が樹立され、その職も失うことになった。

元来もの静かな気質のウェーベルンは、このような
晩年に神秘的特質をいっそう深めていった。

彼は全く孤立し忘れられた身となり、第二次大戦
最後の段階でザルツブルク近郊のミッテルジルの
娘の元で耐乏生活を送っていたが、終戦後
数カ月たった9月15日夕刻、この地区に駐留していた
米軍憲兵に誤って撃たれ、悲劇的な死をとげた。

無調的な語法で書かれた「5つの断章 作品5」は
「弦楽四重奏のための五楽章」とも呼ばれ、
演奏時間11分の短い曲だが、密度の高い音楽が
盛り込まれている。

初演は、作曲の翌年の1910年2月8日に
ウィーンで行なわれ、1922年に 出版された。
1930年には作曲者によって、弦楽合奏に
編曲され、出版されている。

第1楽章 はげしい動きで    
第2楽章 ひじょうに遅く    
第3楽章 ひじょうに動きをもって
第4楽章 ひじょうに遅く    
第5楽章 やさしい動きで    



(演奏)アルバンベルク四重奏団
     ♪ 私が聴いた音源 ♪





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