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...... 2020年11月17日 の日記 ......
■ 《 ブラジル音楽 》   [ NO. 2020111701-1 ] e_co

【 ピアノ協奏曲 第2番 】

ヴィラ=ロボス,エイトル 〔ブラジル〕
(1887.03.05〜1959.11.17) 72歳



ブラジルを代表する作曲家であり、ギタ−曲の
大家としても不滅の存在であるヴィラ=ロボスは、
リオ・デ・ジャネイロで生まれたが、そのころ
ブラジルは大きな変革が起きようとしていて、
翌年には奴隷が完全解放され、
1889年に帝政が崩壊し、連邦共和国へ移行した。

不安定なこの時期、まだ戸籍制度が
確立してなかったため、ヴィラ=ロボスの
生年月日についても正確なことは分かってなかったが、
教会に保管されていた洗礼記録から判明した。

作家でアマチュア音楽家であった父から音楽を学び、
ピアノをはじめ各種の弦楽器、特に
ブラジル・ギターの演奏に熟達した。

少年時代は正規の音楽教育を受けることに抵抗し、
仲間とカフェや小劇場などで演奏するのを
日課としていたが、20歳になる前から放浪生活を始め、
民謡の採集をしていたが、25歳のときに大がかりな
ブラジル奥地の風俗・音楽の調査を行い、
ブラジル音楽の特異な性格にふれて、その後自らの
作品に強い民族的個性を打ち出すようになった。

1923年から1930年フランスに留学し、
ロンドン、ウィーン、ベルリンなどにも訪れた。
この時期、ドビュッシーの影響を強く受けている。
アンドレス・セゴビアとの運命的な出合いも
この時で、後に彼のために作曲をしている。

帰国後は、音楽院と音楽アカデミーの設立に携わり、
指揮者、大学教授としてブラジル楽壇の
指導的立場にいたが、61年前の11月17日に
生地のリオ・デ・ジャベイロで72年の生涯を閉じた。

ヴィラ=ロボスの作風は、ブラジル原住民の音楽に
根ざした野性的なものが多い。

番号がついた「ピアノ協奏曲」は5曲残しているが、
それらは全て国際的評価を得てからの安定した
1945年以降に書かれている。
第2番は1948年の作品で4楽章からなる。

1953年4月23日にサル・ガヴォー
(パリの由緒ある音楽ホール)において
ヴィラ=ロボスのの指揮で初演されている。

       第1楽章 Vivo
       第2楽章 Lent
       第3楽章 Cadencia Quasi Allegro
       第4楽章 Allegro



(ピアノ)クリスティーナ・オルティス    
(管弦楽)ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ミゲル・ゴメス=マルティネス   
           ♪ 私が聴いた音源 ♪





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