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...... 2020年11月15日 の日記 ......
■ 《 悲歌劇 》   [ NO. 2020111501-1 ] e_or

【 歌劇「アルチェステ」序曲 】

グルック,クリストフ・ヴィリバルド〔オーストリア〕
(1714.07.02〜1787.11.15) 73歳 脳溢血



グルックの父親は大貴族に仕えた森林官で、
一族で音楽家になった者も、その他の芸術に
従事した者もいなかった。

彼は、オペラの改革者として知られているが、
最初、教会音楽とイタリア音楽のスタイルを学んだ。
このころ聴いたイタリアふうオペラに強い
刺激を受け、後にオペラ作曲に意欲を燃やした。

当時のイタリア式オペラは、歌手たちの技巧を
競うもので、芸術的に価値の乏しいものが多かった。
グルックは、劇と音楽の完全な融合を考え、
オペラ改革を目指した。

グルックが一挙に名声を獲得したのは、かつて
彼の生徒であったフランス王妃マリー・アントワネットの
お声がかりもあって、1779年にウィーンを出、
パリで「アウリスのイフィゲニア」を指揮し、
異常な成功をおさめたときである。

晩年は、ウィーンで楽壇の大御所として
安らかな日々を送ったが、232年前の
11月15日に脳溢血で73歳の生涯を閉じた。

彼は多くのオペラを作曲したが、現在その作品が
上演される機会は少ない。

歌劇「アルチェステ」は「オルフェオ」に続いて
1767年に発表され、1774年にフランス王
ルイ16世に捧げられた。

カルツァピジの台本に基づく3幕からなる悲歌劇で、
ギリシャ神話のテッサリアの主アドメスに対する
妻アルチェストの献身を主題としている。

序曲は歌劇の性格を暗示したもので、
悲劇的な緊迫感をそなえている。



(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮) ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 
            ♪ 私が聴いた音源 ♪





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