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...... 2020年11月13日 の日記 ......
■ 《 シンデレラ 》   [ NO. 2020111301-1 ] e_or

【 歌劇「チェネレントラ」序曲 】

ロッシーニ,ジョアッキーノ 〔イタリア〕
(1792.02.29〜1868.11.13) 76歳 直腸がん



イタリアの作曲家ロッシーニはペザロで生まれた。
父はトランペットとホルン奏者、母はソプラノ歌手で、
彼は1人息子だった。

子どものころは、父が望むようには音楽への関心を
示さなかったが、音楽学校時代から作曲を始め、
両親の知己もあり、早くから認められるようになった。

ロッシーニは10代後半からオペラ・ブッファを作曲し、
名声を高め、イタリアの副王の力添えで兵役を
免除されるほどであった。
30歳のときに、ウィーンで彼の作品が上演された
機会に同地を訪れ、ベートーベンにも会っている。

36歳のときに歌劇「ウィリアム・テル」を発表したが、
その後不眠症などに悩まされるようになり、
新しい歌劇創作の筆を折る決心をしたため、
ロッシーニ自身が書きおろした最後のオペラ作品となった。

ロッシーニのオペラは50ちかくあるが、それは
1811年ごろから、1830年にいたる
約20年間の仕事だった。

その後の40年近くの後半生は、数曲の宗教曲や
カンタータ、かなりの数の歌曲のほか、2、3の
オーケストラ曲、室内楽曲を含むいくつかの
器楽作品などを、気のむくままに書きとどめていた。

146年前の11月13日、パリの近くのパシの別荘で、
世の人の哀惜のうちに永眠した。
彼は美食家としても 知られている。

十八世紀のイタリア・オペラは、 神話や古代の英雄を
題材とし、「正歌劇」(オペラ・セリア)と呼ばれていた。
それに対し、庶民生活や人情話的な題材を
扱ったものを「喜歌劇」「軽歌劇」(オペラ・ブッファ)と
言っていたが、ロッシーニはオペラ・ブッファ作家として、
19世紀前半のイタリアのみならず、
ヨーロッパ全域において歓迎された。
彼の作品は光に満ち、流麗な旋律にあふれ、
人物の描写も生き生きとしていた。

序曲と第2幕からなる「チェネレントラ」は、
ペローの童話の「シンデレラ」に基づいた音楽作品だが、
他にマスネのオペラやプロコフィエフのバレエ音楽など
いろいろと書かれている。

ロッシーニのオペラは、24歳の創作力の絶頂期に
あったころの作品である。

彼のオペラのうち第19番目に書かれたもので
1817年にローマで初演された。
「チェネレントラ」は、おとぎ話ではなくて
人情喜劇として作られている。

「セヴィリアの理髪師」をのぞけば、彼の作品の中では
最も多く上演されてきた。



(管弦楽)アカデミー室内管弦楽団
(指揮) ネヴィル・マリナー  
      ♪ 私が聴いた音源 ♪





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