【 ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 作品61 】
エルガー,エドワード〔英〕 (1857.06.02〜1934.02.23) 76歳
エルガーは、楽器商で教会オルガニストを兼ねていた 父に音楽の手ほどきを受け、数人の師に短期間 学んだ他は、ほとんど独学でヴァイオリンをはじめ、 演奏や作曲に必要な技能を習得した。
大規模な「ヴァイオリン協奏曲ロ短調」は、エルガーの 作曲活動が一番盛んな53歳のときに作られた。 ヴァイオリンの至難な技巧を駆使し、しかも彼自身の 創案したピチカート・トレモロという奏法を用い、 エルガーの蘊蓄を傾けた大作として知られている。
彼の他の作品と同様に、派手ではないが豊かな旋律と 和声のしっとりとした美しさ、されにイギリス人 らしい巨木のような構成で、形式にはまった堅実 そのものの曲である。
総譜に「ここにある人の精神を封じてある」と 記しているが、これは友人の性格描写を おこなおうとしたようである。 1910年11月10日にロンドンのクィーズ・ホールで、 作曲者自身の指揮とクライスラーのヴァイオリン独奏に よっておこなわれた初演は、非常に好評を得た。 この曲は、クライスラーに捧げられた。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Andante 第3楽章 Allegro molto
(ヴァイオリン)ナイジェル・ケネディ (管弦楽) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 (指揮) ヴァーノン・ハンドリー ♪ 私が聴いた音源 ♪
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