【 タリスの主題による幻想曲 】
レイフ(ラルフ)・ヴォーン=ウィリアムズ 〔英〕 (1872.10.12〜1958.08.26) 85歳
“英国らしさ”を感じさせるヴォーン=ウィリアムズは、 148年前の10月12日にグロスターシャー州 ダウンアンプニーで生まれた。
父は貴族階級、母は名門ウェッジウッド家 (高級陶器のウェッジウッド)という絵に描いたような 英国の上流家庭に生まれたヴォーン・ウィリアムズは、 最初はヴァイオリニストを目指したが、 王立音楽大学に入学後、作曲家に転向した。
ホルストらとともに民謡採譜のため英国内を くまなく回り、英国の教会音楽や賛美歌を 書物にまとめる仕事にも携わって、自国の 伝統音楽をしっかりと学んだ。
一方、ドイツ・ロマン派の作曲家ブルッフや、 ラヴェルにも教えを請い、様々な 作曲技法を身に付けた。
1910年に作曲した「タリスの主題による幻想曲」は ヴォーン・ウィリアムズの最初の出世作で、 その年の9月6日に初演されている。
第1弦楽合奏群と第2弦楽合奏群とからなる ダブルストリングオーケストラのための作品で、 楽器編成は、4つの独奏弦楽器を主体とする 第1弦楽合奏団と9人の奏者からなる 第2弦楽合奏団からなる。
バードと共にイギリスの音楽のために、 多くの貢献をした作曲家、オルガン奏者のタリスは、 多くの宗教音楽を作曲しているが、 ヴォーン=ウィリアムズはタリスの作品に心を惹かれ、 幻想曲を作曲した。
トマス・タリス(1505年頃〜1585.11.23) ウィリアム・ バード(1542年頃〜1623.07.04)
(管弦楽)ニュー・クイーンズ・ホール管弦楽団 (指揮) バリー・ワーズワース ♪ 私が聴いた音源 ♪
|
|