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...... 2020年10月13日 の日記 ......
■ 《 習作交響曲 》   [ NO. 2020101301-1 ] e_sy

【 交響曲 第00番 ヘ短調 WAB 99 】

ブルックナー,アントン 〔墺〕
(1824.09.04〜1896.10.11) 72歳



ブルックナーは30歳を過ぎてから和声楽、
体位法、管弦楽法、楽式論といった作曲理論を
本格的に学んでいて、音楽史のなかで
珍しい存在だといわれている。

交響曲は9つということになっているが、
第1番以前に「交響曲ヘ短調」(習作交響曲)と
「交響曲 第0番 ニ短調」の2つの完全な
交響曲を書いていた。
しかし、その2曲は世間に発表することなく、
書庫の中に秘めたままだったが、
ブルックナーの死後に初演された、

     交響曲 第00番ヘ短調(1863年)
     交響曲 第1番 ハ短調(1866年)
     交響曲 第0番 ニ短調(1869年)
     交響曲 第2番 ハ短調(1872年)
     交響曲 第3番 ニ短調「ワーグナー」(1873年)
     交響曲 第4番 変ホ長調「ロマンティック」(1874年)
     交響曲 第5番 変ロ長調(1876年)
     交響曲 第6番 イ長調(1881年)
     交響曲 第7番 ホ長調(1883年)
     交響曲 第8番 ハ短調(1887年)
     交響曲 第9番 ニ短調(1896年)未完

最大の交響曲作家として、世界的に
評価されるようになったのは、
ブルックナーの死後20年もたった、
第一次世界大戦後のことだった。

ブルックナーの交響曲は、ベートーベンに
範を求めた形式感と、オルガンを
想わせるような響きの分厚さ、そして
宗教的なたたずまいをもっている。

「交響曲ヘ短調」は「習作交響曲」
「交響曲 第00番」ともいわれ、1863年に
オットー・キッツラーの指導のもと、
楽式と管弦楽法の実習として作曲した。

ブルックナーは最晩年に、若き日に作曲した
譜面を整理し、残すに値しないと考えた作品は
破棄したが、この作品は残していた。

1913年10月13日に第2楽章のみ
フェルディナント・レーヴェの指揮、ウィーン・
コンツェルト・フェラインに演奏で初演された。

         第1楽章 Allegro molto vivace
         第2楽章 Andante molto
         第3楽章 Scherzo: Schnell
         第4楽章 Finale: Allegro



(管弦楽)ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団
(指揮) ゲオルク・ティントナー           
             ♪ 私が聴いた音源 ♪





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