[PREV] [NEXT]
...... 2020年10月05日 の日記 ......
■ 《 オペレッタ作曲家 》   [ NO. 2020100501-1 ] e_o

【 喜歌劇「美しきエレーヌ」序曲 】

オッフェンバック,ジャック 〔仏〕
(1819.06.20〜1880.10.05)  61歳



ドイツのケルンで生まれたオッフェンバックの
本名はヤーコブ・エーベルストなのだが、
父がオッフェンバッハ・アム・マインの出であるため、
オッフェンバックと名のるようになった。

父は、製本業のかたわら、ユダヤ教会の先唱者を
つとめていたが、家庭ではヴァイオリン・フルート・
ギターを教え、機会音楽(特定の式典などの
機会のために作られた音楽)の作曲もした。

ジャックの教育は先ず父親によって始められ、
後にフランスで勉強をし、第二帝政時代の代表的
オペラ・ブッファ(喜歌劇)の作曲家として活躍した。
彼は自分で劇場を持っていたので、
そこで数多くの作品を上演させていた。

フランスの第二帝政時代、この帝政と結びついていた
オッフェンバックは、1870年の普仏戦争とそれに伴う
ナポレオン三世の第二帝政の崩壊で不利な状態となり、
一時はイタリアとスペインに逃れていたが、
3年後には帰国してパリで活動を始めている。

長年の過労のため、健康に衰えをみせてきた彼は、
書けるうちに喜歌劇ではなくて本格的な歌劇、
それも不朽の名作を作曲しようと考えた。
そして手掛けたのが、彼の唯一の歌劇となる
「ホフマン物語」だが、その後病勢は悪化し、
後わづかで仕上げという140年前の10月5日に
61年の生涯を閉じてしまった。

「ホフマン物語」の最後の完成は、エルネスト・ギローの
手によって行われ、死の翌年初演された。

オッフェンバックは、36歳のときに自分で劇場を持ち、
次々と喜歌劇を作曲したが、人気をは得た全3幕の
オペレッタ「美しきエレーヌ」は、45歳の作品で、
作曲した年の12月17日にパリで初演された。

トロイ戦争の原因となったパリスによる絶世の美女
スパルタ王妃ヘレネの誘惑の話しを
パロディー化したもので、神話を元に人妻の不倫や
社会的地位のある人々の放蕩ぶりを風刺している。
序曲は、演奏会でよく取り上げられる。



(管弦楽)スイス・ロマンド管弦楽団
(指揮) ネーメ・ヤルヴィ    
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: