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...... 2020年10月06日 の日記 ......
■ 《 タトラ地方の民謡 》   [ NO. 2020100601-1 ] e_sy

【 交響曲 第4番(協奏交響曲)Op. 60 】

シマノフスキ,カロル 〔ポーランド〕
(1882.10.06〜1937.03.29) 54歳



近代ポーランド最大の作曲家として知られる
シマノフスキは、138年前の10月6日に
ウクライナで生まれた。

ショパンが亡くなって33年後のことで、
低迷していたポーランド音楽に活を入れ、
最終的には自国の民族様式を確立した。

当時ロシア帝国の支配下にあったポーランドは、
1095年のロシアの革命騒動を機に、
民族独立の運動を開始し、作家や音楽家、
物理学者のキュリー夫人などがこの動きに加担した。

その年に結成された「若いポーランド」は、
保守的な音楽から脱却して、新しい二十世紀的な
ポーランド音楽の創造を目ざしていて、
シマノフスキもメンバーの一人だった。

彼の初期の音楽は、ショパン、スクリャービン、
ブラームス、R・シュトラウスなどの影響がみられるが、
やがてドビュッシーの印象主義を知り、ラヴェルに
傾倒し、その中から個性的な方向を見いだしていった。

多作者ではなく、また大向こうをうならすような
派手な表現の人ではなかったが、ショパンに続いて
ポーランドの民衆の心を作品の上に打ち出した。

シマノフキは交響曲を4曲書いている。

       第1番 ヘ短調 Op. 15  (1906年)
       第2番 変ロ長調 Op. 19 (1910年)
       第3番 「夜の歌」Op. 27 (1914年ー16年)
       第4番 協奏交響曲 Op. 60(1932年)

彼の代表作である、ピアノと管弦楽のための
「交響曲 第4番」は、50歳のときの作品で、
独奏ピアノが主役となる場面が多く、
ピアノ協奏曲のような変わった交響曲である、

ポーランド南部のタトラ地方の民謡がふんだんに
取り入れられていて、終楽章は荒々しい舞曲風の
音楽が、独特のエキゾチシズムを感じさせる。

        第1楽章 Moderato
        第2楽章 Andante molto sostenuto
        第3楽章 Allegro non troppo


           
(ピアノ)ピョートル・アンデルジェフスキ
(管弦楽)NHK交響楽団        
(指揮) シャルル・デュトワ      
         ♪ 私が聴いた音源 ♪





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