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...... 2020年10月02日 の日記 ......
■ 《 没後100年 》   [ NO. 2020100201-1 ] e_or

【 スコットランド幻想曲 変ホ長調 Op. 46 】

ブルッフ,マックス 〔独〕
(1838.01.06〜1920.10.02) 82歳



ブルッフは十九世紀後半に西ドイツで最も
賞賛されたオラトリオ作曲家だが、ヴァイオリンの
作品により重要な地位をしめていた。

ケルンで生まれたブルッフは、優秀な
オラトリオ歌手の母親から最初の音楽教育を受け、
11歳で交響曲を書き、14歳でモーツァルト奨学金を
得て、作曲の勉強をした。

歌劇や管弦楽曲、声楽曲の分野にも多くの作品を
残しているが、声楽曲の様式は、メンデルスゾーンの
系統をひき、ロマンチックで甘ったるい一面、
繊細な表現がみられる。
若いころから、各国の民謡を熱心に研究し、
数々の作品に反映させている。

43歳のときに、ベルリンのソプラノ歌手と結婚し、
72歳で隠退するまで社会的活動を続け、
文化勲章も受け、100年前の10月2日に
ベルリン近郊のフリーデナウで世を去った。

イギリスに興味をもっていたブルッフだったが、
スコットランドにも訪れたことはなかった。
41歳のときに作曲した「スコットランド幻想曲」は、
詩人のロバート・バーンズなどが編纂した
スコットランドの民謡集から美しいメロディを
取り入れている。

正式の題名は「スコットランドの民謡の旋律を
自由に用いた、管弦楽とハープを伴った
ヴァイオリンのための幻想曲」で、
序と4つの楽章からなる。

夢想的な甘く美しく、メンデルスゾーンを
もっと女性的にしたような手法で書かれている。

1880年9月にハンブルクのバッハ音楽祭で
初演され、ヴァイオリンを独奏した
サラサーテに献呈された。

    第1楽章 Introduction: Grave - Adagio cantabile
    第2楽章 Allegro sostenuto
    第3楽章 Andante
    第4楽章 Finale: Allegro guerriero



(ヴァイオリン)ニコラ・ベネデッティ
(管弦楽) スコットランド交響楽団 
(指揮)  ロリー・マクドナルド  
       ♪ 私が聴いた音源 ♪





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