[PREV] [NEXT]
...... 2020年09月20日 の日記 ......
■ 《 名技巧ヴァイオリニスト 》   [ NO. 2020092001-1 ] e_or

【 ツィゴイネルワイゼン Op. 20 】

サラサーテ,パブロ・デ 〔西〕
(1844.03.10〜1908.09.20) 64歳 慢性気管支炎



無数のヴィルトゥオーソたちが名人芸的演奏の
黄金時代を築きあげた十九世紀における、
もっともすぐれたヴァイオリニストのひとりにあげられる
サラサーテは、スペインのパンプローナで生まれた。

父は軍楽隊の楽長で、ヴァイオリンの手ほどきを
父から受け、8歳ですでにステージで演奏するほどの
才能をみせた。

彼は10歳のときに、マドリードの宮廷での
御前演奏に妙技をしめし、女王イザベラから
ストラディヴァリウスの名器を与えられている。

12歳でパリ音楽院に入学し、在学中には
作曲も学び、作品も残している。

卒業後は演奏家としての道を歩み始め、
演奏旅行で広範囲に足跡を残し、一生を成功につぐ
成功のうちに過ごし、莫大な富を得て、
112年前の9月20日に慢性気管支炎のため
ピアリッツ(フランスのバスク地方)で生涯を閉じた。
その財産の大半は、慈善救済事業に
投ぜられたといわれている。

彼は驚くべき名技巧ヴァイオリニストで、華麗な名人芸と、
魔術的、悪魔的ともいうべき怪しい音色と魅惑的な
歌い回しで、聴くもの全てを魅了したといわれる。

彼の演奏は、 ヨアヒムのアカデミックな演奏とは
対照的で、魔術的なほど個性的魅力で訴え、
他の大作曲家たちの創作意欲をも刺激し、
数多くの名曲を生み出し、それらの曲は
サラサーテに捧げられた。

サラサーテが作曲した作品で最も有名なのが、
「ツィゴイネルワイゼン」で、スペインのジプシー特有の
甘美な旋律と音色、そして奔放なまでに情熱的音楽の
魅力、哀調と難技巧の絢爛たる効果に心を打たれる。

原曲は管弦楽の伴奏で書かれているが、
ピアノ伴奏で演奏されることが普通になっている。

全曲は、3つの部分にわかれ、第1部は哀調に満ち、
第2部は甘美な感傷を持ち、第3部は奔放さにあふれる。

        第1部 Moderatol - ento
        第2部 Un poco più lento 
        第3部 Allegro molto vivace



(ヴァイオリン) イツァーク・パールマン
(管弦楽)  ピッツバーグ交響楽団
(指揮)   アンドレ・プレヴィン
          ♪ 私が聴いた音源 ♪





...... トラックバックURL ......
  クリップボードにコピー

...... 返信を書く ......
[コメントを書く]
タイトル:
お名前:
メール:
URL:
文字色:
コメント :
削除用PW:
投稿キー: