【 ２台のピアノのための協奏曲 K.365 】
モーツァルト,ヴォルフガング・アマデウス〔墺〕
（1756.01.27〜1791.12.05） 35歳
カサドシュ,ロベール 〔仏〕
（1899.04.07〜1972.09.19） 73歳
フランスを代表するピアニストであり、
作曲家のカサドシュは、パリで生まれて間もなく
母を亡くし、祖父母の元で育てられた。
ピアニストだった叔母のロズ・カサドシュに
ピアノを学び、１３歳でパリ音楽院ピアノ科に
入学し、首席で卒業している。
１９１７年にパリでコンサート・デビューし、
１９２１年にピアニストのギャビーと結婚した。
１９３６年にニューヨークでデビューしたが、
第二次世界大戦中は米国に亡命していた。
１９５０年にパリに戻り、フォンテーヌブローの
アメリカ音楽院の院長に就任した。
１９５９年に初来日したが、１９６８年には
ギャビー夫人と共に再来日している。
４８年前の９月１９日に米国で交通事故で
７３年の生涯を閉じた。
カサドシュはラヴェルやベートーベンなどの
作品の録音を残しているが、ギャビー夫人との
共演で、モーツァルトの「２台のピアノのための
協奏曲」も録音している。
モーツァルトは、２２歳のときに滞在先のパリで
最愛の母を客死させてしまった。
その翌年、約一年半ぶりにザルツブルクの
父のもとに帰り、フランス的な作品もふくめ、
数曲の作品を書いた。
「ピアノ協奏曲K365」はその中の一曲で、
ただ一つの、２台のピアノのために書かれた。
この作品は、モーツァルト自身と姉のアンネルと
二人で弾くための協奏曲だった。
この種の作品はあまりなくて、バッハが作曲した
３曲とともに、今日でもよく演奏される。
第１楽章 Allegro
第２楽章 Andante
第３楽章 Rond: vivace
（ピアノ）ルドルフ･ゼルキン
（ピアノ）ピーター･ゼルキン
（管弦楽）マールボロ音楽祭管弦楽団
（指揮） アレグザンダー･シュナイダー
♪ 私が聴いた音源 ♪
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