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...... 2020年09月15日 の日記 ......
■ 《豊かな創作意欲》   [ NO. 2020091501-1 ] e_sy

【 小協奏交響曲 】

マルタン,フランク 〔スイス〕
(1890.09.15〜1974.11.21) 84歳



ピアニスト、指揮者としても活躍したスイスの
作曲家のマルタンは130年前の9月15日に
ジュネーブで生まれた。
牧師だった父の10番目の末子だった。

幼少期から作曲をし神童ぶりを発揮していたが、
自己にあくまで忠実にその進む道を探究し、
一旦はジュネーブ大学で数学と物理学を専攻しつつ
音楽の勉強もしていた。

ローマやパリで学びスイスに戻った後、教鞭をとる傍ら
音楽評論の分野でも活動した。
1950年代の一時期は、ケルンの音楽大学で作曲を教えた。

バッハに傾倒していたが、青年時代にはフランクや
ワーグナーに強く影響された。
シェーンベルクの12音階技法や、無調を採用した
作品も書いたが、やがて調性音楽に戻り、
自由な立場で作曲をした。

第二次大戦中の1943年から1946年には、
スイス音楽家協会会長を務めていたが、その間の
1945年に「小協奏交響曲」は作曲された。

三つの独奏楽器(ハープ、クラブサン、ピアノ)と
弦楽合奏の編成で、2つの部分に分けることが
できるが、全曲切れ目なしに演奏される。

マルタンは晩年にも、全く創作力の衰えが
見られず、死の前年に「ポリクティーク〜キリスト
受難の六つの印象」を書いている。
豊かな創作意欲を維持したまま
84歳で世を去った。

      第1楽章 Adagio - Allegro con moto
      第2楽章 Adagio
      第3楽章 Allegretto alla marcia



      (ピアノ)  ゲルティ・ヘルツォーク
      (チェンバロ)シルヴィア・キント
      (ハープ)  Armgard Helmis
      (管弦楽)  RIAS交響楽団
      (指揮)   フェレンツ・フリッチャイ
              ♪ 私が聴いた音源 ♪





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