【 ヴァイオリン協奏曲 イ長調 MH 207 】
ハイドン,ヨハン・ミヒャエル 〔墺〕 (1737.09.14〜1806.08.10) 68歳
ヨーゼフ・ハイドンの5歳年下の弟の、 ヨハン・ミヒャエル・ハイドンは、283年前の 9月14日にローラウで生まれた。
兄と同じウィーン聖シュテファン教会の聖歌隊で 歌う傍ら、オルガン、ピアノ、ヴァイオリンを学んだ。
ウィーンやハンガリーで活動した後の1763年に ザルツブルクの宮廷楽団のコンサート・マスターに 就任し、ウィーンに去ったモーツァルトの後を継ぎ 宮廷楽長をつとめた。
1800年にザルツブルクがフランス軍に 占領されたことから、長い宗教国家としての歴史を終え、 彼の晩年は不遇だった。 わずかに1804年に王立スウェーデン音楽アカデミーの 会員に選ばれたことが、失意の彼を慰めた。
ウェーバー、ディアベリなど多くの弟子を育てたが、 ヂィアベリは師のために、葬送行進曲を作曲した。
24歳年下のモーツァルトの父とザルツブルクの 楽壇の同僚で、モーツァルト一家と親交があり、 モーツァルト父子の手紙に、ミヒャエル・ハイドンの 名前がよく書かれていた。
作品としては、約360曲の教会音楽を作曲したが、 交響曲、協奏曲、オペラ、室内楽など多く残している。
彼は、ザルツブルグを終生離れることなく、 当地で68年の生涯を閉じた。
「ヴァイオリン協奏曲 イ長調」は、プラハの 国立博物館で発見された作品で、1968年に 大ヴァイオリニストのアルテュール・グリュミオーの ヴァイオリンで初演された。
第1楽章 Allegro ma non troppo 第2楽章 Adagio 第3楽章 Rond: Presto
(ヴァイオリン) アルテュール・グリュミオー (管弦楽) ロイヤル・コンセルトヘボー管弦楽団 (指揮) エドデ・ワールド ♪ 私が聴いた音源 ♪
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