【 協奏交響曲 変ホ長調 W.C33 】
バッハ,ヨハン・クリスティアン 〔独〕 (1735.09.05〜1782.01.01) 46歳
バッハの家系は、200年にわたって50人以上もの 音楽家を輩出した大音楽家系だが、 その中のひとりが、クリスティアン・バッハである。
彼は、大バッハのヨハン・セバスティアン・バッハの 末子で、母は大バッハの2度目の妻の アンナ・マグダレーナ・バッハだが、15歳の時に 父を失ったため、兄たちのように大学教育を受けられず、 21歳年上の次兄のもとで音楽教育を受けた。
27歳のときロンドンに移り、イギリス王妃の ソフィアシャーロットにクラブサンのための6曲の 協奏曲を献呈した後、王妃の音楽教師に任命され、 以来、ロンドン社交界で最も人気のある 音楽教師となった。
そのロンドンでは21歳年下の天才少年 モーツァルトに会っている。 その後、パリでも再会していて、少なからぬ 影響を及ぼしている。
クリスティアン・バッハは約60曲の交響曲を書いたが、 深い味わいはないものの、耳あたりの良い 快い音楽の作曲家として、時流に乗った 音楽家のひとりであったといわれている。
彼の代表作のひとつである、「協奏交響曲変」は、 ロンドンにおいて1770年頃作曲された。 バッハの作品は、活躍した地名をとって呼ばれているが、 「ロンドンのバッハ」といえば彼のことである。
この曲は、2つのヴァイオリンのための協奏的交響曲で、 第2楽章ではオーボエが甘美なメロディーを独奏する。
第1楽章 Allegro 第2楽章 Andante 第3楽章 Tempo di Minuetto
(ヴァイオリン)グラハム・クラックネル (ヴァイオリン)アンナ・マクドナルド (オーボエ) アンソニー・ロブソン (管弦楽) ハノーヴァー・バンド (指揮) アンソニー・ホールステッド ♪ 私が聴いた音源 ♪
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